古くから馬は神の乗りものとして神聖視され、祈願や祭の際に神の降臨を求めて生馬を奉納したが、それが簡略化されて馬形にかわり、さらに板に描いた馬、すなわち絵馬があらわた。絵馬の奉納習俗はすでに奈良時代からあったとされている。当資料は、享和元年(1801)に大嶌氏なる人物が奉納したものと思われ、図には天照大神が登場する日本神話の天岩戸の場面が描かれている。(郷土館)