明治27・28年従軍記章


日清戦争の従軍記章。明治28年(1895)の勅令により公布。日清戦争で大本営に従属し、または出征軍に編入して戦地に行った者、あるいは征軍に編入しなくても戦地にあって軍務に従事した陸海軍人・軍属もしくは文官に授与。銅をいぶした黒色宝珠形で、表面には菊の紋章の下に陸軍連隊旗と海軍軍艦旗が交叉した形で浮き彫りされ、裏面は「従軍記章」の文字を「明治二十七・八年」が取り巻く形でデザインされている。・日清戦争(明治27年(1894)~明治28年(1895)):朝鮮支配をめぐって争った日清間の戦争。庚午農民戦争を機に両軍が出兵開戦。日本軍は海陸で清国軍を圧倒。戦後の日本は不平等条約を廃棄し、資本主義・軍国主義のコースを歩み、敗れた清国は列強の侵略の的となった。・軍人:陸海軍将校・下士官・兵の総称。・軍属:軍人ではなく、軍に所属する文官・文官待遇者など。(太田屯田開拓記念館)


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