日露戦争の従軍記章。明治39年(1906)の勅令により制定。銅製円形で金色をしており、表面は、菊と桐の紋章の間に陸軍連隊旗と海軍軍艦旗が交叉する。裏面は、月桂樹と戦捷草の装飾が交叉し、中央の楯に「明治卅七・八年戦役」の文字がある。・日露戦争:明治37年(1904)~明治38年(1905)。朝鮮と中国東北部の支配をめぐる日本とロシアの帝国主義的戦争。日本を英・米が、ロシアを仏・独が、それぞれに支援する形勢にあった。戦争は日本の先制攻撃で始まり、主戦場は、中国東北南部・黄海・日本海となった。全力を投入した日本は軍事的勝利を得たが、国力は急速に消耗し、第三国(米・英・仏)の仲介で講和に踏み切った。(太田屯田開拓記念館)