アイヌ民族が鮭漁のとき、鮭の頭を叩く木製の棒。握りの部分の樹皮を剥ぎ、樹皮が残る部分との境に削掛をつけた長さ40㎝ほどの棒。これで捕らえた鮭の頭を叩いて殺す。材料は柳やミズキが用いられる。イナウ(木幣)の一種と考えられており、これをもって鮭が神の国に行くという。石や腐った棒切れで叩くと、神が怒って魚が捕れなくなるという。(海事記念館)