昭和42年10月1日
厚岸町湾月1丁目2番地(郷土館内)
池田家古文書は、明治時代前半に多くの公職に就き、町の発展に寄与した池田儀右衛門(1830~1897)の残した日誌や絵図、辞令、賞状、書類などの古文書91点の総称です。
儀右衛門は陸奥国下北郡大畑(現在青森県むつ市)に生まれ、安政3年(1856)意を決して蝦夷地沙流場所に渡り、当時沙流をはじめ勇払、厚岸、根室の4場所を請け負っていた山田文右衛門に仕え、明治元年(1868)に厚岸に移住しました。
その後厚岸郡戸長や郡総代、駅逓取扱人、三等郵便局長などの要職を歴任し、明治14年には有志と共同で西洋型帆船厚岸丸(55㌧)を造り、厚岸・函館間の貨物輸送を始めるなど、町の発展に大きな影響を及ぼしました。
儀右衛門により伝えられ同家に大切に保存されていたこれらの古文書は、昭和43年子孫の方より町に寄贈されました。
厚岸駅よりバスにて国泰寺前下車、徒歩1分
車の場合、厚岸駅より4km
「儀右衛門日記」解読書など4冊が刊行されています。