昭和53年11月27日
厚岸町厚岸湖牡蠣島16号島
厚岸湖牡蠣島弁天神社弁財天座像は、嘉永5年(1852)に場所請負人山田文右衛門が奉納したといわれている木彫り極彩色を施した高さ約24cmの座像です。弁財天は、インドの河川を神格化した女神で除災・福智・延寿・弁舌・音楽を司り、日本では七福神の一人として広く信仰されています。
神社についての記述は、寛政3年(1791)の『東蝦夷道中記』に「松前人蠣島と唱、元来浪の中に蠣積もりて一つの嶋となれば、外に弁天島とて小島一つ弁天宮を建て置く」とあり、社の存在が確認されます。その後度々建て替えられましたが、昭和39年に基礎の半永久的工事が行われ同50年には現在の社に再建されました。
この座像は、福徳円満な顔と優美な姿が美術的に優れていることや、海の幸と漁の安全を守る神として長い間町民から親しまれています。
公的交通手段はなく、渡船のチャーターが必要。
一般公開されていませんが、弁財天座像についての資料は
郷土館(0153-52-3794)に展示しています。