昭和35年10月1日
厚岸町湾月1丁目5(国泰寺境内)
天保元年(1830)、国泰寺五世住職文道玄宋の代に本堂と庫裡を修復する際、アッケシ場所請負人山田文右衛門が、奥州石巻(宮城県石巻市)から移植したと伝えられる、樹齢170年を越える古木です。九世住職晦厳玄育の日記(『日鑑記』中)にも、文久3年(1863)に満開の桜の下で漢詩を詠んで風流を楽しんだことが記されており、古くから花見が行われていたことが分かります。この桜は和名オオヤマザクラで、高さ約10m、幹周約3mで長い枝を四方に張り出しています。国泰寺の境内は、道内でも有数の桜の名所ですが、その中でも一際濃い色の花を咲かせています。
厚岸駅よりバスにて国泰寺前下車、徒歩1分
車の場合、厚岸駅より約4km
境内には、山田文右衛門の寄進した石仏・灯籠などが多数あります。