昭和42年10月1日
厚岸町太田1の通り~5の通り
太田屯田の赤松は、屯田兵が太田地区に入植した明治23年(1890)に第3中隊長の岩淵繁隆が、郷里の青森県から種子を取り寄せ、苗木にして植えさせたもので、当時の人々はこの木を見て故郷を思い出し、出立の時の決意を呼び起こすなど、不慣れな開墾や兵役に努力してきたことと思われます。
赤松は、日本各地に広く分布する針葉樹で、本来北海道南部が自生の北限とされています。現在太田地区では、報国寺境内を始め、学校や個人の土地に点在して確認されています。屯田兵の心の支えとして大きな役割を果たしたこれらの赤松は、寒さの厳しい道東地方では非常に珍しく、太田地区の開拓の歴史を知る上でも貴重なものとなっています。
車の場合、厚岸駅より約5km
樹齢100年を超える古木で、20本以上が確認されています。