昭和53年11月27日
厚岸町床潭350-3
筑紫恋チャシ跡は、大正11年に河野常吉氏(北海道考古学の基礎を築いた人)が発見した遺跡で、床潭沼の西にそびえる山頂に築かれています。
このチャシ跡は、近世アイヌ期(17~18世紀頃)のものと考えられており、丘の頂を利用して造られた丘頂式のもので、西側斜面からは太平洋が一望できます。
標高50m附近には、縦40m、横25mの主要部の周りに幅1.5m、深さ50cm程の壕が半周しており、その下にも幅1.3m、深さ60㎝程度の壕が掘られています。山頂は平坦で、一辺4m、深さ50cm程の竪穴住居跡が5個あり、壕の間にも4m程の竪穴住居跡が確認されています。また、北側斜面には、カキ・アサリなどからなる貝塚が確認されています。
車の場合は、厚岸駅より約8km
周辺には筑紫恋南貝塚などの遺跡があります。