昭和35年10月1日
厚岸町湾月1丁目5(国泰寺内)
「国泰寺什器書画古文書」は、臨済宗鎌倉五山派景運山国泰寺(現南禅寺派)に伝わる什物や掛け軸、経典などの総称です。
同寺は、江戸時代檀家を持たず、幕府や松前藩からの運営費で寺院経営をしていたため、明治維新の際収入が途絶え、その維持が困難となり数多くの寺宝が散逸し、本堂・庫裡とも倒壊寸前というところまで荒廃しました。しかし、先人の努力により復興され、往時を偲ぶ貴重な資料が現在に受け継がれています。
その主なものは、本尊「南無釈迦牟尼仏像」「開山文翁像」「護国殿彫刻額」などがあり、書画では、文化2年(1805)に描かれた「涅槃像」や同4年の「十三仏像」などの掛け軸があります。
厚岸駅よりバスにて国泰寺前下車、徒歩1分
車の場合、厚岸駅より4km
資料の一部は郷土館(0153-52-3794)で展示しています。