9月17日に海事記念館こどもクラブを実施しました。今回は厚岸町と村山市をつなぐ重要な人物「最上徳内」にスポットを当て、最上徳内のゆかりの地を車塚学芸員に解説していただきながら巡りました。(本来は8月にこの内容を行う予定でしたが、悪天候の影響で実施できず・・・。天気に恵まれてよかったです。)
最上徳内は山形県村山市に生まれた江戸時代の人物で、蝦夷地(現在の北海道)や北方領土を調査・探索した探検家です。特に北方領土の国後島や択捉島に行った際は、厚岸アイヌの有力者であるイコトイに案内をしてもらっています。
また、最上徳内は4度目の調査で蝦夷地を訪れた時に、厚岸神社の前身でもある神明宮を建てています。このことが縁となって、厚岸町は村山市と友好都市提携を結んでいます。
最上徳内が建てた神明宮はやがて傷んでいき、7度目の調査の時には倒壊していました。それを修復したのが、徳内に随行していた近藤重蔵という探検家でした。彼の功績により社殿は蘇り、その後幾度か改名して現在の厚岸神社となりました。厚岸神社の階段は登るのが大変でしたね。
今年(平成28年)は厚岸町と村山市が友好都市となってから25年。さらに最上徳内の生誕260年目という節目の年です。子どもたちは、自分たちの町の歴史をまた一つ知ることが出来ました。