教育長からのあいさつ

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~津波対応、「子どもも逃げる、保護者も逃げる」~

道東地方では、いつ大地震が発生してもおかしくないと言われています。学校も家庭も職場も、とにかく地域全体が「逃げる」文化を共有し、後世に伝えていくことが大事だと思うのです。
4月20日付けの北海道新聞に、福島県浪江町の請戸小学校の避難の様子が紹介されました。
「地震発生から5分後、校長は2㎞離れた標高40mの高台への避難を指示した。途中、車で我が子を連れ帰ろうとする保護者もいたが、先生たちは『帰宅する子どもを記録する余裕がない。今は逃げるのが大事』と、子どもの引き渡しを拒む。50分後、車いすの子も含めて全員がぎりぎりで無事避難できた。」
保護者は、自分のことよりも我が子の安全を考えると思います。記事にあるように、学校に我が子を迎えに行こうとする気持ちは理解できますが、本町の沿岸地域にある学校は全て浸水予想区域内にあります。子どもたちは学校より高い所に向かって避難します。保護者が学校に向かうのは危険以外の何ものでもありません。しかも、一分一秒を争う中で子どもの引き渡しに対応することは、避難に遅れと混乱を生じさせます。
学校にいた子どもは避難した。学校に向かった保護者は津波に巻き込まれた。そんな悲しく切ないことがあってはなりません。

保護者の皆さん
子どもたちは逃げます。そのことを信じて皆さんも逃げてください。そしてお子さんに伝えてください。「自分は逃げる、だからあなたも逃げなさい」と。

     教育長 酒井 裕之