教育長からのあいさつ

 

「厚岸町で育む人」~ふるさと教育を考える④~

(ふるさと教育を考える④からの続きになります。)


 

厚岸町教育委員会では、ふるさと教育で育てたい力を次の5つの視点でまとめました。

 

【郷土愛の育成】

地域の教育資源を生かした学びは、子ども達に「地域を想う心」や「地域を誇る心」を育みます。厚岸の歴史や伝統行事、産業や自然の恵みなどを学ぶことで、厚岸が持つ独自性や価値を実感し、地域への帰属意識や地域への愛着度を高めます。そこには大切な人や尊敬する人がいたり、かけがえのない思い出や自分の居場所があったり、これから夢や希望を持って生きる原動力(心のよりどころ)となる場所です。

 

【自己認識力の育成】

ふるさと教育は、自分がどの地域に根ざしているのかを理解し、自己認識力(アイデンティティ)を育み、自分の生き方を考える基盤を養います。世界規模では日本人、日本規模であると北海道民、北海道のスケールでは釧路地方や厚岸町民など、自分はどこで生まれ育ち、何に根ざしているのかを深く考えることで、自己の存在意義を見出す力を養います。

 

【探究的に学ぶ力の育成】

予測困難な不透明な時代に、地域社会で主体的に生きていくために求められる力は、地域の課題を発見し、解決に向けて主体的、協働的に取り組み、新たな価値を創出できる力です。身の回りにある学校課題や地域課題から、環境問題など地球規模の課題につながるものまで課題としてとらえ、解決のための情報を集めたり、分析をしたり、まとめたり、実践化したりすることで、探究的に解決していく力を育みます。

 

【持続可能な社会の創り手の育成】

厚岸の教育資源である「ひと」「もの」「こと」と関わりながら学ぶことを通して、自らが地域に支えられていることを理解するとともに、自らが地域を支える一員であるという自覚を促します。将来のリーダーとしての責任感や協働の力を培ったり、地域の一員として主体的に地域を支えていく力を育んだりするものです。このように、ふるさと教育を通して、子ども達が持続可能な社会の担い手として成長する基盤を築きます。

 

【国際感覚の育成】

グローバル化が進展する社会では、異文化理解を育む国際理解教育とともに、よりどころを学ぶ場であり自己認識や価値観の形成を促すふるさと教育が不可欠です。国や民族、言語や宗教、歴史的な背景が異なる国際社会で生きていくためには、違いを認め合い、多様な考え方を尊重する態度が求められます。これは、国際感覚の基盤となります。そのためにも、自分を認識し、自分が育ってきたふるさとを理解する学習が大切になります。

 

このように、ふるさと教育は、子ども達が地域への愛情や誇りを育み、自己認識を確立し、持続可能な社会の担い手となる力を育むとともに、地域の未来を支える力となり得る教育といえます。

ふるさと教育を通して、将来、厚岸を担う人となり また、どこにいても厚岸を想う人となり、 それぞれの地域で豊かにたくましく自分らしく生きる人を育てていくことを目指します。

 

令和8年8月

厚岸町教育委員会

 教育長 滝川 敦善

令和6年2月 訓練は誰のために

令和6年2月 教育委員会の本気が問われる部活動の地域移行

令和6年7月 「お祭りと愛着度」~ふるさと教育を考える①~

令和7年1月 「子供技能木工ふれあい教室に参加して」~ふるさと教育を考える②~

令和7年7月 「国際交流とふるさと教育」~ふるさと教育を考える③~

令和8年7月 「厚岸町で育む人」~ふるさと教育を考える④