教育長からのあいさつ

 

%e9%85%92%e4%ba%95%e6%95%99%e8%82%b2%e9%95%b71386 まんざらでもない

 

震災の際、略奪や暴動もなく、支援物資をもらう列に整然と並び、また、一個のおにぎりを三人で分けて食べたという報道が世界から賞賛されました。さらに、スポーツ界ではきれいに片付けられた日本チームのロッカールームが、試合後にスタンドのゴミを拾うサポーターの姿が、最近では、試合中にゴミを拾う大谷選手の姿が、海外で好意的に紹介されています。
では、こうした高い評価が日本人の、何より子どもたちの自信や誇りになっているでしょうか。
残念なことに、日本の子どもは外国の子どもに比べて自己肯定感が低い傾向にあり、本町の子どもたちも同様です。日本人は「謙遜」や「謙虚」を美徳と捉え、まずは自分を低く見る。そして、足りないところを埋める努力に価値を見いだす。一方、自己肯定感が高い国では、自分のよさを活かして成功を得ようとするため、まずは長所を見る。そんな違いを考えたりもしていますが、違いはともかく、家庭・学校・社会における全ての教育を通じて、自分を低く見がちな子どもたちが「自分はまんざらでもない」と胸を張れるようになることが大切だと思います。
ある町外の業者さんから聞いた話です。
「町内の中学校の前で生徒さんたちにチラシを配らせていただいたのですが、『おはようございます』と挨拶すると『おはようございます』ときちんと返してくれました。中には、『ありがとうございます』といってくれる生徒さんや、両手で受け取ってくれる生徒さんもいました。こういう生徒さんたちが通う学校も、厚岸町も素晴らしいと思います。」
次に、厚岸町の成人式です。
今でも「荒れる成人式」が報道されることがありますが、厚岸町ではそのようなことは一切ありません。式の前は懐かしい友人と笑顔で盛り上がっていても、式が始まると私語一つありません。壇上の人に合わせて礼をし、必要な場面では拍手も起きます。毎年出席する度に、礼節をわきまえた若者たちの姿を、心から嬉しく、愛おしく、誇りに思います。

あなたはまんざらでもない!
あなた方はまんざらでもない!!
私たちの町はまんざらでもない!!!

 

 

 

教育長 酒井 裕之